2012年2月28日火曜日

日本数学会の提言を読んで。

2月24日の新聞各紙に出ていたので読まれた方も多いと思いますが、「「大学生数学基本調査」に基づく数学教育への提言」というものは発表されました(詳しくは日本数学会のHPのこちらの文書をお読みください)。

簡単に言うと、

論理的文章を理解する力、論理を組み立て表現する力が学生から失われつつあるのではないか

という危惧を受けての調査の結果、

論理を正確に解釈する能力に問題がある」、

論理を整理された形で記述する力が不足している」、

問題が「何を意味するのか理解していない」状態で解答している

と言えることがわかったそうです。

そしてそれを受けて、

中等教育機関に対して:充実した数学教育を通じ論理性を育む。証明問題を解かせる等の方法により、論理の通った文章を書く訓練を行う。

大学に対して:数学の入試問題はできるかぎり記述式にする。1年次2年次の数学教育において、思考整理と論理的記述を学生に体得させる。

ということを提言しているものです。

これを読んで、気づかれる方も多いでしょう。、
そうです。ここで言われている「論理の通った文章を書く訓練」や「思考整理と論理的記述」の体得は、NIEが得意とする分野なのです。小学生から継続的にNIEをやっていけば、大学生になる頃には、日本数学会が望んでいる「論理力」を身につけさせることは可能です。

これに気がついた私は、NIE実践の有用性を再認識しましたので、NIEに取り組んでいる方々やこれからNIEをやってみようと思っている方々とこの気づきを共有したいと思い、この記事を記しました。

PS. 初回のエントリーアップ後、研究会事務局にはこのブログを始めたことを連絡させてもらいました。静岡県NIE研究会の会員の皆様には、近いうちにこんなブログがあるよって、お知らせが行くかも知れません。




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